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「be tied up」の意味と使い方を徹底解説!

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「申し訳ありません、今ちょっと手が離せなくて…」
ビジネスシーンでこのように伝えたい時、英語で何と言えば良いか迷ったことはありませんか。「I’m busy.」でも伝わりますが、実はもっと丁寧で具体的な表現があります。

それが今回解説する「be tied up」です。
この表現は「忙しい」という意味でよく使われますが、「busy」とは少しニュアンスが異なります。使い方を間違えると、意図が正確に伝わらない可能性もあるのです。

この記事では、「be tied up」が持つ本当の意味から、ビジネスシーンや日常会話で使える具体的な例文、さらには言い換え表現まで詳しく解説します。この記事を読めば、あなたも「be tied up」を自信を持って使いこなせるようになります。

“be tied up”が持つ2つの意味

「be tied up」というフレーズには、大きく分けて2つの意味があります。一つは比喩的な「忙しい」という意味で、もう一つは文字通り「縛られている」という意味です。日常会話やビジネスシーンで主に使われるのは前者の意味になります。

「忙しい」「手が離せない」という比喩的な意味

最も一般的に使われるのが、「(特定の仕事や用事で)手がふさがっている」「忙しくて手が離せない」という意味です。
何か一つのことに時間や労力を拘束されていて、他のことができない状態を表します。日本語の「手一杯」「立て込んでいる」といったニュアンスに近いです。

例えば、会議や締め切り間近の仕事など、特定のタスクに集中している状況で使われます。
単に「やることが多い」というよりも、「今はこの用事から離れられない」という具体的な状況を伝えるのに適した表現です。

物理的に「縛られている」「係留されている」という意味

もう一つは、「tie up(縛る)」の受け身形として、人や物が物理的に「縛られている」状態を指す意味です。
例えば、ひもで縛られている人や、港に係留されている船などを表現する時に使われます。こちらは文字通りの意味であり、比喩的な表現ではありません。

この意味で使われることは、比喩的な意味に比べて限られています。
しかし、元々はこの物理的な意味から「(仕事などに)縛られて動けない」という比喩的な使い方が生まれたと考えると、表現のイメージが掴みやすくなるでしょう。

“be tied up”と”busy”のニュアンスの違い

「be tied up」と「busy」はどちらも「忙しい」と訳せますが、そのニュアンスには明確な違いがあります。
この違いを理解することで、状況に応じたより適切な表現を選ぶことができます。ビジネスシーンでは、この使い分けが相手に与える印象を左右することもあります。

  • “be tied up”は特定の用事で拘束されている状態
  • “busy”はより広範な忙しさを表現
  • ビジネスシーンでは”be tied up”がより丁寧

“be tied up”は「特定の用事で拘束されている」状態

「be tied up」は、会議や電話、特定のプロジェクトなど、具体的な一つの用事によって時間や行動が制限されている状態を表します。
「他のことをしたくても、この用事があるからできない」という、身動きが取れないニュアンスが強いです。

そのため、「なぜ忙しいのか」という理由が暗に示されることになります。
例えば「I'm tied up in a meeting.(会議で手が離せません)」のように、何に拘束されているのかを具体的に示すと、相手も状況を理解しやすくなります。

“busy”はより広範な「忙しさ」を表現

一方、「busy」は特定の理由があるかどうかに関わらず、やるべきことが多い、スケジュールが詰まっているなど、全般的に忙しい状態を表す言葉です。
「I’m busy today.(今日は忙しいです)」と言った場合、理由は様々で、複数のタスクを抱えているのかもしれません。

「be tied up」に比べて、より広範囲で一般的な「忙しさ」を表現するのに使われます。
そのため、具体的な理由を伝えずに、単に忙しいという事実だけを伝えたい場合に適しています。

ビジネスシーンでは”be tied up”がより丁寧な印象

ビジネスシーンで断りを入れる際、「I'm busy.」とだけ言うと、少しそっけない、あるいは言い訳のように聞こえてしまう可能性があります。
相手によっては「自分との予定は優先度が低いのか」と感じさせてしまうかもしれません。

その点、「I'm tied up.」は「(今は)特定の業務で手が離せない」という具体的な状況を伝えるため、断りの理由が明確になり、より丁寧な印象を与えます。
相手に対して、対応できないのは一時的な状況であることを示唆できるため、角が立ちにくい表現と言えるでしょう。

【場面別】”be tied up”の具体的な使い方と例文

「be tied up」は、ビジネスシーンから日常会話まで幅広い場面で活用できる便利な表現です。
ここでは、具体的なシチュエーションを想定して、すぐに使える例文をいくつか紹介します。状況に合わせて使い分けることで、よりスムーズなコミュニケーションが可能になります。

ビジネスシーンでの使い方

ビジネスの世界では、会議や急な来客対応など、予定外のことで手が離せなくなる場面が頻繁にあります。
そのような時に「be tied up」を使うと、丁寧かつ明確に自分の状況を伝えることができます。

会議や来客で手が離せない時

会議中や来客対応中は、他の電話や業務に対応することが難しい状況です。
そのような時には、以下のように表現することができます。

例文:
I'm sorry, I'm tied up in a meeting right now. Can I call you back later?
(申し訳ありません、ただいま会議で手が離せません。後ほどお電話してもよろしいでしょうか?)

電話やメールで断りを入れる時

他の予定が入っていて、新たな依頼や誘いを断らなければならない場合にも使えます。
なぜ対応できないのかを簡潔に伝えることで、相手の理解を得やすくなります。

例文:
I'm afraid I'll be tied up with a client all afternoon.
(恐れ入りますが、午後はクライアント対応でずっと手が離せない見込みです。)

日常会話での使い方

「be tied up」はフォーマルな響きがありますが、日常会話で使っても全く問題ありません。
友人や家族との会話の中で、自分の状況を伝えるのに役立ちます。

友人からの誘いを断る時

友人からの食事や遊びの誘いを、先約などを理由に断る際に便利な表現です。
ただ「行けない」と伝えるよりも、理由があることをやわらかく示すことができます。

例文:
Sorry, I can't make it tonight. I'm tied up with family matters.
(ごめん、今夜は行けないんだ。家の用事で手一杯で。)

家族との会話で忙しさを伝える時

家族に対して、今ちょっと手が離せない状況であることを伝える時にも使えます。
家事や仕事など、何かに集中している時に便利なフレーズです。

例文:
Could you wait a minute? I'm tied up with cooking right now.
(ちょっと待ってくれる?今、料理で手が離せないの。)

“be tied up”とセットで使う前置詞

「be tied up」は、後ろに続く前置詞を変えることで、「何によって忙しいのか」をより具体的に表現することができます。
特に「with」と「in」がよく使われます。これらの前置詞を使いこなすことで、表現の幅がさらに広がります。

  • “be tied up with” の使い方
  • “be tied up in” の使い方

“be tied up with” の使い方と例文

「be tied up with ~」は、「~(仕事や用事)で忙しい」「~に時間を取られている」という意味を表します。
「with」の後には、忙しさの原因となっている具体的な名詞(仕事、プロジェクト、人など)がきます。最も一般的に使われる形です。

例文:
She is tied up with a new project.
(彼女は新しいプロジェクトで手一杯だ。)

例文:
He was tied up with visitors all day.
(彼は一日中来客対応で忙しかった。)

“be tied up in” の使い方と例文

「be tied up in ~」は、「~(会議や交通渋滞など)に捕まっている」「~で身動きが取れない」というニュアンスで使われます。
「in」の後には、ある程度の時間や空間的な広がりを持つ名詞(会議、交渉、交通渋滞など)が続くことが多いです。

例文:
I was tied up in a long meeting.
(私は長時間の会議で拘束されていました。)

例文:
We got tied up in traffic for two hours.
(私たちは2時間、交通渋滞にはまってしまいました。)

“be tied up”の言い換えに使える類語表現

「be tied up」以外にも、「忙しい」状態を表す英語表現はたくさんあります。
状況や相手に応じて様々な表現を使い分けることで、より豊かで正確なコミュニケーションが可能になります。ここでは、代表的な言い換え表現をいくつか紹介します。

be occupied with

「be occupied with ~」は、「~に専念している」「~で忙しい」という意味で、ややフォーマルな響きを持つ表現です。
「be tied up」と同様に、特定の活動に時間や注意を奪われている状態を示します。書き言葉で使われることも多いです。

例文:
His time is fully occupied with his research.
(彼の時間は研究で完全に埋まっています。)

have one’s hands full

「have one's hands full」は、「手一杯である」「非常に忙しい」という意味の口語的な表現です。
両手がふさがっていて、これ以上何も持てない(できない)というイメージから来ています。たくさんの仕事や問題を抱えている状況でよく使われます。

例文:
I have my hands full with two young children.
(私は2人の幼い子供の世話で手一杯です。)

be swamped with

「swamp」は元々「沼地」を意味する単語で、「be swamped with ~」は「~(仕事など)が殺到している」「~に追われている」という、非常に忙しい状態を表す口語表現です。
まるで沼にはまったかのように、仕事の量に圧倒されているニュアンスを伝えたい時に使えます。

例文:
We are completely swamped with orders.
(私たちは完全に注文に追われています。)

be engaged in

「be engaged in ~」は、「~に従事している」「~に取り組んでいる」という意味のフォーマルな表現です。
単に忙しいというよりも、ある活動に真剣に関わっている、携わっているというニュアンスが強いです。公的な文書やビジネスの場で好まれます。

例文:
The company is engaged in developing new technology.
(その会社は新技術の開発に従事しています。)

“be tied up”に関するよくある質問

ここまで「be tied up」の意味や使い方について解説してきましたが、まだいくつか疑問が残っているかもしれません。
ここでは、多くの人が疑問に思うであろう点について、Q&A形式で分かりやすくお答えします。

  • “I’m tied up.”と言われた時の返し方は?
  • 目上の人に使っても失礼ではないか?
  • お金が「拘束されている」という意味でも使えるか?

“I’m tied up.”と言われた時のスマートな返し方は?

相手から「I'm tied up.」と言われた場合、それは「今は手が離せない」というサインです。
無理に話を続けようとせず、相手の状況を理解し、配慮を示すのがスマートな対応です。「承知しました」「お忙しいところすみません」といった気持ちを伝えましょう。

返答例:
・No problem. Let me know when you're free.
(問題ありません。お手すきの際に教えてください。)
・OK. I'll get back to you later then.
(承知しました。では後ほど改めてご連絡します。)

目上の人に使っても失礼になりませんか?

「be tied up」は丁寧な表現なので、上司や取引先など目上の人に使っても失礼にはあたりません。
むしろ「I'm busy.」と言うよりも、対応できない具体的な理由を示唆するため、好ましい表現とされています。

ただし、より丁寧に伝えたい場合は、「I'm afraid(恐れ入りますが)」や「I'm sorry but(申し訳ありませんが)」といったクッション言葉を文頭に添えると、さらに印象がやわらかくなります。

お金が「拘束されている」という意味でも使えますか?

はい、使えます。
「be tied up」は、お金や資産が投資や不動産などに使われていて、「自由に動かせない状態にある」という意味でも用いられます。この場合も、「縛られていて動かせない」という中心的なイメージは同じです。

例文:
Most of my money is tied up in stocks right now.
(私の資金のほとんどは、現在、株で拘束されています。)

まとめ

今回は、ビジネスシーンで頻繁に使われる「be tied up」の意味と使い方について、様々な角度から解説しました。
単に「忙しい」と訳すだけでなく、「特定の用事で手が離せない、拘束されている」という核心的なニュアンスを理解することが重要です。

「busy」との違いを意識し、場面に応じて「with」や「in」といった前置詞を使い分けることで、あなたの英語表現はより正確で丁寧なものになります。
今回紹介した例文や言い換え表現も参考にしながら、ぜひ実際のコミュニケーションで「be tied up」を積極的に活用してみてください。きっと、あなたのビジネス英語が一段と洗練されるはずです。

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