TikTokやInstagramなどのSNSで、最近「bandit」という言葉を見かけたことはありませんか。「どういう意味なんだろう?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
実はこの「bandit」、ポジティブな意味で使われる新しいスラングとして若者の間で広まっています。しかし、本来は全く違う意味を持つ言葉なので、使い方には少し注意が必要です。
この記事では、スラング「bandit」の流行りの意味から本来の意味、具体的な使い方や注意点まで、例文を交えて分かりやすく解説します。
スラング「bandit」が持つ2つの意味
最近よく耳にするスラング「bandit」ですが、実は使われる場面によって意味が大きく変わる言葉です。
若者の間で流行しているポジティブな意味と、辞書に載っている本来の意味の2つが存在します。両方の意味を知っておくことで、会話やSNSでのすれ違いを防ぐことができるでしょう。
- TikTokで流行中!「イケメン」や「魅力的な人」としての意味
- 本来の意味は「山賊」や「盗賊」
TikTokで流行中!「イケメン」や「魅力的な人」としての意味
現在、TikTokなどのSNSで流行しているスラング「bandit」は、「イケメン」や「魅力的な人」といったポジティブな意味で使われています。
特に、見た目がかっこいい男性や、思わず心を奪われてしまうような魅力を持つ人に対して使われることが多いです。「彼の笑顔は反則だよ、まさにbanditだね」というように、相手を褒める際の表現として定着しつつあります。
この使われ方は、本来の意味を知っていると少し意外に感じるかもしれません。若者言葉として新しく生まれた、ポジティブなニュアンスを持つスラングだと覚えておきましょう。
本来の意味は「山賊」や「盗賊」
スラングとしての「bandit」が広まる一方で、この言葉が本来持っている意味は「山賊」や「盗賊」「無法者」といったものです。英語の辞書で調べると、武器を持って旅行者などを襲う盗賊団の一員、といった説明が出てきます。
このように、元々は犯罪者を指すネガティブな言葉であり、決して良い意味ではありません。ニュースなどでは、今でも武装した犯罪者を指して「bandit」と表現することがあります。
スラングの意味合いとは正反対なので、この本来の意味も知っておかないと、会話の文脈によっては相手を誤解させてしまう可能性があるので注意が必要です。
なぜ「bandit」がスラングとして使われるように?その由来と背景
元々は「盗賊」という物騒な意味だった「bandit」が、なぜ「イケメン」というポジティブなスラングに変化したのでしょうか。
その背景には、SNSの普及や若者文化が大きく関係しています。言葉の意味が時代と共に変わっていく面白い例と言えるでしょう。
- 海外TikTokerが使い始めたのがきっかけ
- 「心を盗む」という比喩的表現からの派生
- 音楽(ヒップホップ)カルチャーからの影響
海外TikTokerが使い始めたのがきっかけ
スラング「bandit」が広まった大きなきっかけは、海外のTikTokerが使い始めたことでした。
魅力的な人物を紹介する動画や、かっこいいファッションの投稿などで「bandit」という言葉がハッシュタグと共に使われるようになったのです。これが若者の間で「クールでイケてる」といったニュアンスで拡散され、日本にも伝わってきました。
特にTikTokは、短い動画と共に新しい言葉やトレンドが生まれやすいプラットフォームです。その拡散力が、「bandit」を新しいスラングとして定着させる大きな原動力となったのです。
「心を盗む」という比喩的表現からの派生
「bandit」が「イケメン」や「魅力的な人」を指すようになったのは、「心を盗む」という比喩的な表現から派生したと考えられています。
本来の意味である「盗賊」が金品を盗むのに対して、「魅力的な人」は見る人の心を一瞬で盗んでしまう、というわけです。その抗えない魅力や、心を鷲掴みにされる感覚を「盗賊」という言葉で表現したのが始まりでしょう。
「罪な男だ」という日本語の褒め言葉に近いニュアンスですね。少し危険な香りがしつつも、惹きつけられてしまうような人物像が「bandit」という言葉に込められています。
音楽(ヒップホップ)カルチャーからの影響
ヒップホップなどの音楽カルチャーも、「bandit」のイメージに影響を与えている可能性があります。
ヒップホップのリリック(歌詞)では、反骨精神やアウトローな生き様を「gangsta(ギャングスタ)」のように表現することがあります。この文脈の中で、「bandit」も既存のルールに縛られないクールな人物像として描かれることがあります。
こうした音楽を通じて、「bandit」という言葉が持つ「無法者」のイメージが、少しずつ「ワイルドでかっこいい」といったポジティブなニュアンスに変化していったことも、スラング化の一因と考えられます。
【例文付き】スラング「bandit」の正しい使い方
「bandit」の意味や由来が分かったところで、次は実際の使い方を見ていきましょう。
SNSや日常会話で自然に使えるようになると、表現の幅がぐっと広がります。具体的な例文を参考に、使う場面のイメージを膨らませてみてください。
- ポジティブな意味で使う場合の例文
- SNS(TikTok・Instagram)でのハッシュタグ活用法
- 会話の中で使う際のニュアンス
ポジティブな意味で使う場合の例文
「bandit」を「イケメン」や「魅力的な人」として使う場合、以下のような例文が考えられます。主に、相手の魅力に心を奪われたときに使うのがポイントです。
・街ですれ違ったあの人、かっこよすぎ。まさにbanditだった!
・この俳優の新しい役、完全にbanditだよね。絶対人気出るよ。
・You're such a bandit!(君って本当に魅力的だね!)
このように、人に対して直接使うこともできますし、第三者について話すときに使うことも可能です。日本語の「イケメン」と同じような感覚で、見た目や雰囲気を褒める際に使ってみましょう。
SNS(TikTok・Instagram)でのハッシュタグ活用法
SNS、特にTikTokやInstagramでは、ハッシュタグ「#bandit」を付けて投稿することで、多くの人に見てもらうきっかけになります。
例えば、以下のような投稿で活用できます。
・お気に入りのアイドルのかっこいい写真に「#bandit」
・自分のコーディネート写真に「#banditstyle」
・彼氏の不意打ちショットに「My bandit」とコメントを付けて投稿
このようにハッシュタグを付けることで、「イケてる投稿」として同じ興味を持つユーザーと繋がることができます。自分のセンスをアピールしたいときにも使えるテクニックです。
会話の中で使う際のニュアンス
実際の会話で「bandit」を使うときは、少し冗談めかした、軽いノリで言うのがおすすめです。
とてもフォーマルな言葉ではないため、親しい友人同士で「今日の髪型、banditじゃん!」のように使うのが自然でしょう。相手を褒めるときに、少しひねりの効いた表現として使うと、ユーモアのセンスも感じさせることができます。
ただし、相手がこのスラングを知らない可能性も考えられます。もし伝わらなかったら、「『イケメン』って意味で使われているんだよ」と教えてあげると、会話がさらに弾むかもしれませんね。
「bandit」を使う際に知っておきたい注意点
新しいスラングとして便利な「bandit」ですが、使う際にはいくつか注意したい点があります。
元々の意味がネガティブな言葉だからこそ、相手や状況を考えずに使うと、思わぬ誤解を招く可能性があります。トラブルを避けるためにも、以下のポイントを頭に入れておきましょう。
- 相手や状況をよく見極めて使おう
- 本来の悪い意味と誤解されないために
相手や状況をよく見極めて使おう
「bandit」はあくまでカジュアルなスラングなので、使う相手や状況をよく見極める必要があります。
例えば、先生や職場の上司など、目上の方に対して使うのは避けるべきです。また、初対面の人や、あまり親しくない間柄の人に使うと、馴れ馴れしい印象を与えてしまうかもしれません。
この言葉が通じるのは、流行に敏感な友人同士や、SNS上のコミュニティなど、限られた場面だと考えましょう。TPOをわきまえて使うことが、スマートなコミュニケーションの鍵となります。
本来の悪い意味と誤解されないために
スラングとしての「bandit」を知らない人にとっては、この言葉は「盗賊」や「犯罪者」を意味します。
そのため、文脈によっては「泥棒みたいだ」という悪口だと誤解されてしまう危険性もゼロではありません。特に、英語圏の年配の方などと話す際には注意が必要です。
もし相手が怪訝な顔をしたら、すぐに「TikTokで流行っているスラングで、良い意味なんだ」と補足説明をするように心がけましょう。言葉の背景を共有することで、無用な誤解を防ぐことができます。
「bandit」だけじゃない!人を褒める時に使える英語スラング集
「bandit」以外にも、英語には人を褒めるときに使えるかっこいいスラングがたくさんあります。
それぞれ少しずつニュアンスが違うので、覚えておくと表現の幅が広がります。状況に合わせて使い分けることで、よりネイティブらしいコミュニケーションが楽しめるでしょう。
- 「savage」との違い
- 「gangsta」との違い
- その他の類似スラング(hottie, studなど)
「savage」との違い
「savage(サavage)」もよく使われるスラングですが、「bandit」とはニュアンスが異なります。「savage」は元々「野蛮な」という意味ですが、スラングでは「ヤバい」「すごい」「最高」といった意味で使われます。
特に、誰かが大胆不敵な行動をしたり、的確で痛快な発言をしたりしたときに「That's savage!(それはヤバいね!)」のように使います。人の見た目よりも、行動や言動の「かっこよさ」を褒める言葉だと言えるでしょう。
「bandit」が見た目の魅力を指すのに対し、「savage」は中身のクールさを褒めるスラング、と覚えておくと分かりやすいです。
「gangsta」との違い
「gangsta(ギャングスタ)」は、ヒップホップカルチャーから生まれたスラングで、「ギャングスター」を意味します。スラングとしては、「ワルでかっこいい」「クールで堂々としている」といった人物を称賛する際に使われます。
少しアウトローな雰囲気や、何事にも動じないタフな精神を持つ人に対して使われることが多いです。「bandit」が持つ「心を盗む」ような魅力とは少し違い、「gangsta」はより「ストリート感」や「タフさ」が強調された褒め言葉です。
例えば、逆境にも負けずに成功した人などに対して「He's a true gangsta.」のように使うことができます。
その他の類似スラング(hottie, studなど)
ほかにも、魅力的な人を指すスラングはたくさんあります。覚えておくと便利ないくつかを紹介します。
・hottie(ホッティ): 性別を問わず、セクシーで魅力的な人を指す言葉。「hot」から来ています。
・stud(スタッド): とても魅力的でかっこいい男性を指す言葉。筋肉質で男らしいイメージがあります。
・slay(スレイ): 「完璧にこなす」「見事にやってのける」という意味。ファッションが完璧なときなどに「You slay!」と使います。
これらのスラングも「bandit」と同様に、使う相手や場面を選ぶ言葉です。親しい友人との会話で使ってみましょう。
「bandit」に関するよくある質問
ここまで「bandit」について詳しく解説してきましたが、まだいくつか疑問が残っているかもしれません。
ここでは、多くの人が感じるであろう「bandit」に関するよくある質問にお答えします。これを読めば、あなたの疑問もきっと解消されるはずです。
- 「bandit」は女性に対しても使えますか?
- 日本で「bandit」を使ったら通じますか?
- スラングとしての「bandit」はいつまで流行る?
「bandit」は女性に対しても使えますか?
一般的に、スラングとしての「bandit」は男性に対して使われることが多いです。TikTokでの使われ方を見ても、ほとんどが「イケメン」という意味で男性に向けられています。
しかし、言葉は常に変化するものです。絶対に女性に使ってはいけないというルールはありません。「心を盗むような魅力的な女性」という意味で、文脈によっては女性に対して使うことも可能でしょう。
ただし、まだ一般的な使い方ではないため、相手によっては少し違和感を持たれるかもしれません。現時点では、主に男性を褒める言葉として覚えておくのが無難です。
日本で「bandit」を使ったら通じますか?
日本国内で「bandit」が通じるかどうかは、相手によります。TikTokや海外のSNSカルチャーに詳しい若者であれば、スラングとしての意味を理解してくれる可能性は高いでしょう。
しかし、そうしたトレンドに詳しくない人にとっては、やはり「盗賊」という意味にしか聞こえないかもしれません。そのため、誰にでも通じる言葉ではない、と認識しておくことが大切です。
もし使うのであれば、相手がスラングを知っているか様子を見たり、「TikTokで流行ってるんだけど」と前置きをしたりすると、スムーズなコミュニケーションが取れるでしょう。
スラングとしての「bandit」はいつまで流行る?
スラングの流行には波があり、「bandit」がいつまで使われ続けるかを正確に予測することは難しいです。TikTokのようなSNSから生まれた言葉は、移り変わりが特に早い傾向にあります。
数年後には全く違う新しいスラングが主流になっている可能性も十分にあります。一方で、一部の言葉は若者言葉として定着し、長く使われ続けることもあります。
「bandit」が今後どうなるかは分かりませんが、少なくとも現時点ではトレンドの言葉であることは間違いありません。流行の言葉を使いこなすことで、今のカルチャーをより楽しむことができるでしょう。
まとめ
この記事では、スラング「bandit」について、その意味や使い方、注意点などを詳しく解説しました。
「bandit」には、TikTokで流行している「イケメン」や「魅力的な人」というポジティブな意味と、本来の「盗賊」や「無法者」というネガティブな意味の2つがあります。この言葉がスラングとして使われるようになった背景には、SNSの普及や「心を盗む」という比喩的な表現が関係しています。
使う際は相手や状況を選ぶ必要がありますが、例文を参考に上手に活用すれば、コミュニケーションがより豊かになるはずです。この記事を参考に、あなたも「bandit」を使いこなしてみてください。