「bottom(ボトム)」という言葉、洋服のことだと思っていませんか?
実は海外ドラマやSNS、推し活の投稿などで使われるとき、まったく別の「夜の意味」を持っていることがあるのです。
もし知らずに日常会話で使ってしまうと、思わぬ誤解を招いたり、相手を赤面させたりしてしまうかもしれません。
この記事では、辞書的な意味から、ちょっぴり大人なスラングとしての使い方まで、敏腕SEOライターがわかりやすく解説します。
言葉の裏にある意味を正しく理解して、トラブルを回避しましょう。
「bottom」の基本的な意味とは?辞書的な定義と核心イメージ
まずはスラングの前に、学校や職場でも使える一般的な意味をおさらいしておきましょう。
基本的には「底」や「一番下の部分」を指す言葉として使われます。この「下にある」というイメージが、後で説明するスラングの意味にもつながってくるのです。
日常でよく見る使い方は以下のとおりです。
- 洋服のズボンやスカート(ボトムス)
- 書類やページの最下部
- 心の奥底(from the bottom of my heart)
【閲覧注意】夜のスラングとしての「bottom」の意味と役割
ここからは、教科書には載っていない「夜の隠語」としての意味を解説します。主にLGBTQ+コミュニティや、大人の関係性を示す用語として使われる重要な言葉です。
とくに海外の映画やファンフィクション(二次創作)では頻繁に登場するので、文脈を読み間違えないように注意が必要です。
- LGBTQ+用語としての役割
- 対義語との違い
- 両方の性質を持つ人
LGBTQ+・ゲイ用語としてのbottom(ボトム)
男性同士の恋愛や性的な関係において、「bottom」は「受け身の役割」を担当する人を指します。
日本語の俗語でいうところの「ネコ」に近いニュアンスです。ベッドの上での役割を示す言葉であり、その人の性格全体を決めつけるものではありません。
「底=下側になる」という連想から来ていますが、最近では単なる体位の話だけでなく、精神的な役割分担として使われることもあります。
対義語「top(トップ)」との決定的な違い
「bottom」の対義語として必ずセットで覚えるべきなのが「top(トップ)」です。
これは性的な行為において「挿入する側」、つまり能動的な役割を指します。日本語でいう「タチ」にあたります。
「top」がリードし、「bottom」がそれを受け入れるという構図が一般的ですが、力関係が必ずしも「topが上」とは限りません。
お互いの信頼関係で成り立つ役割であることを理解しておきましょう。
両方の役割を持つ「versatile(バーサタイル)」
世の中には、topとbottomのどちらか一方に固定されていない人もたくさんいます。
その日の気分やパートナーとの相性によって、どちらの役割も楽しめる人を「versatile(バーサタイル)」と呼びます。
略して「vers(ヴァース)」と呼ばれることも多く、日本語では「リバ」という表現が近いです。
柔軟に対応できる人という意味でも使われるため、覚えておくと便利でしょう。
さらに深掘り!派生する「bottom」関連のニッチなスラング
「bottom」には、さらに細かい好みや状況を表す派生語が存在します。
単に受け身といっても、そのスタイルは人それぞれです。ここでは、よりディープなスラングの世界をのぞいてみましょう。
知っていると、海外の掲示板やSNSでの会話がより深く理解できるようになります。
- 積極的な受け身について
- 性行為を含まない関係
- 状況で変わる役割
積極的な受け身「Power Bottom(パワーボトム)」のニュアンス
「Power Bottom(パワーボトム)」は、受け身の役割でありながら、主導権を握って行為をコントロールするタイプを指します。
ただ受け入れるだけでなく、自分から積極的に動いたり、topに対して指示を出したりするような強いエネルギーを持ったbottomのことです。
とても情熱的で支配的な側面があるため、単なる受け身とは区別して使われます。
性行為を含まない関係を好む「Side(サイド)」
最近よく使われるようになった言葉に「Side(サイド)」があります。
これは、挿入を伴う性行為(アナルセックスなど)を好まない、あるいは重視しない人たちのことです。
topやbottomという役割分担の枠組みには当てはまらず、キスやハグ、その他のスキンシップを大切にするスタイルです。
性的な役割にとらわれない新しいカテゴリーとして注目されています。
状況によって役割を変える「Switch(スイッチ)」
「Switch(スイッチ)」は、状況や相手に応じて役割を切り替える人のことです。
先ほどの「versatile」と似ていますが、Switchは主にBDSM(緊縛や支配などのプレイ)の文脈で使われることが多いです。
支配する側(Dominant)になったり、服従する側(Submissive)になったりと、スイッチを切り替えるように変化することから名付けられました。
ビジネスや日常英会話で頻出する「bottom」のイディオム
スラングの話が続きましたが、ビジネスシーンでも「bottom」を使った熟語は頻繁に登場します。
これらは性的な意味はなく、仕事の成果や状況を表すのにとても便利な表現です。
明日から使えるかっこいいフレーズを3つ厳選して紹介します。
- 結論を示す表現
- 最悪の状況を示す言葉
- 乾杯の挨拶
結論や要点を指す「The bottom line」
会議や議論の場で「The bottom line is...」と言われたら、耳を澄ませてください。
これは「結論を言うと」「要するに」という意味です。
もともとは財務諸表の一番下の行(最終的な損益)を指す言葉でした。そこから転じて、話の最終的なオチや、最も重要なポイントを指すようになりました。
「結局いくら儲かるの?」と聞くときなどによく使われます。
人生のどん底を表す「Rock bottom」
「Hit rock bottom」というフレーズは、人生や状況がこれ以上ないほど悪化した状態、「どん底」を意味します。
水底にある岩(rock)にぶつかるまで落ちた、というイメージです。
落ちるところまで落ちたから、あとは上がるだけというポジティブな切り返しで使われることもあります。
メンタルヘルスや経済状況の話でよく出てくる表現です。
乾杯の合図として使われる「Bottoms up」
飲み会の席で「Bottoms up!(ボトムズ・アップ)」と言えば、「乾杯!」の合図です。
グラスの底(bottom)を上(up)に向ける、つまり「飲み干そう」という意味が込められています。
日本語の「一気飲み」に近いニュアンスも含むことがありますが、基本的にはカジュアルな乾杯の挨拶として使えます。
友人とのパーティなどで使ってみると自然です。
海外の推し活やファンフィクションで見かける「bottom」の文脈
海外のファンコミュニティでは、キャラクター同士の関係性を妄想する際に「bottom」という単語が飛び交います。
日本の「BL(ボーイズラブ)」文化でいう「受け」と同じ意味で使われており、タグ付けや作品の説明文(あらすじ)に記載されることが多いです。
たとえば「Character A (Top) / Character B (Bottom)」のように表記され、どちらが受け身なのかを明確にします。
これは読者が自分の好みに合った作品を探すための重要な目印になっています。
トラブル回避!「bottom」を使う際の注意点とマナー
「bottom」という言葉は、使う場所と相手を間違えると大変失礼にあたります。
親しい友人同士や特定のコミュニティ内では普通に使われていても、一般社会ではセンシティブな話題です。
無用なトラブルを避けるために、最低限守るべきマナーを知っておきましょう。
- 失礼になるケース
- 避けるべき言動
文脈によっては失礼になる可能性
初対面の人や、あまり親しくない相手に「Are you a bottom?(あなたはボトムですか?)」と聞くのは絶対にやめましょう。
これは「普段どんな性行為をしていますか?」と聞いているのと同じくらい、プライベートで無遠慮な質問です。
相手がオープンに話している場合を除き、自分から話題を振るのは避けるのが賢明です。
アウティングや決めつけを避ける配慮
見た目が華奢だから「bottom」だろう、筋肉質だから「top」だろうと勝手に決めつけるのはマナー違反です。
ステレオタイプ(偏見)に基づいた発言は、相手を傷つける可能性があります。
また、本人が公にしていないセクシャリティを勝手に他人に話す「アウティング」にもつながりかねないため、慎重な扱いが求められます。
bottomの意味やスラングに関するよくある質問
最後に、「bottom」についてよく検索される疑問にQ&A形式でお答えします。
K-POPファンや、これから留学を考えている人などが気になりがちなポイントをまとめました。
- K-POPでの意味
- 女性同士の場合
- 見た目との関係
K-POPや海外アイドルのファンダムで使われる意味は?
K-POPなどのファンダムでも、基本的には「カップリングにおける受け」という意味で使われます。
メンバー同士の仲の良さを恋愛関係に見立てて楽しむファンフィクション文化の中で、「誰がbottom(受け)か」という議論が交わされることがあります。
ただし、ご本人の目に入る場所で露骨な表現を使うのは控えましょう。
女性同士(レズビアン)でもtopやbottomは使う?
女性同士のカップルでも使われることはありますが、top/bottomよりは「Butch(ブッチ/ボーイッシュな側)」や「Femme(フェム/女性らしい側)」という言葉が使われる頻度が高いです。
ただし、ベッドでの役割を明確にするために「top」「bottom」と言うこともあり、完全に使わないわけではありません。
言葉の選び方はカップルや個人の好みによります。
topとbottomに性格的な特徴や見た目の違いはある?
「bottomは内気で大人しい」「topは強気で男らしい」といったイメージを持たれがちですが、実際には性格や見た目と役割は関係ありません。
見た目がワイルドな人がbottomを好むこともあれば、その逆もまた然りです。
外見だけで判断せず、その人自身を知ることが大切です。
まとめ
「bottom」には、単なる「底」という意味以上に、深く繊細なスラングの意味が含まれています。
とくに夜の用語としては「受け身の役割」を指し、対義語の「top」とともにLGBTQ+コミュニティや推し活文化で重要なキーワードです。
しかし、非常にプライベートな話題でもあるため、使う相手や場所には十分な配慮が必要です。
正しい知識を持って、誤解のないコミュニケーションを楽しみましょう。
