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【bird】のスラングとしての意味とは?イギリス英語とアメリカ英語の違いや使い方を徹底解説

※この記事にはPRを含んでいます。

海外の映画やドラマを見ていて、「bird(バード)」という単語が聞こえてきたことはありませんか?実はこの言葉、学校で習う「鳥」という意味以外にも、会話の中で特別な意味を持つスラングとして使われています。

でも、使い方を間違えると相手を怒らせてしまったり、恥ずかしい思いをしたりするかもしれません。国によって全く違う意味になるので、正しい知識を持っておくことが大切です。

この記事では、英語圏で使われる「bird」の意外な意味や、国ごとの違いについてわかりやすく解説します。明日からの英語学習や海外ドラマ鑑賞が、もっと楽しくなるはずですよ。

スラング英語「bird」が持つ2つの主要な意味

英語の「bird」には、地域によって大きく異なる2つのスラング的な意味があります。まずは、この言葉が持つ主なイメージをざっくりとつかんでおきましょう。

  • イギリスやオーストラリアでは「女性」
  • アメリカでは「侮辱のジェスチャー」

同じ単語でも、話している相手の出身地によって受け取り方が180度変わってしまいます。トラブルを避けるためにも、それぞれの特徴をしっかり理解しておくことが重要です。

イギリス英語・オーストラリア英語では「女性・女の子」を指す

イギリスやオーストラリアでは、「bird」は「若い女性」や「女の子」を指す言葉として古くから使われてきました。日本語で言うところの「お姉ちゃん」や「彼女」といった感覚に近いです。

男性同士の会話で「あの可愛い子は誰?」と聞くときなどに登場します。特にロンドンなどの下町言葉であるコックニー・スラングとしても有名で、親しみを込めて使われることが多い表現です。

アメリカ英語では「中指を立てる」侮辱表現に関連する

一方、アメリカで「bird」と言うと、まったく違う意味になります。相手に対して中指を立てる、非常に攻撃的なジェスチャーを指すのです。

これは「Flip the bird(フリップ・ザ・バード)」というフレーズでよく使われます。運転中に割り込まれて腹を立てたときや、激しい口論になったときに見られる行動です。絶対に真似をしてはいけない、強い侮辱の意味が込められています。

イギリス英語「bird(女性)」のニュアンスと正しい使い方

イギリス英語圏で「女性」を意味する「bird」ですが、いつでも誰にでも使っていいわけではありません。使う相手や状況を間違えると、失礼な人だと思われてしまうこともあります。

  • 親しい間柄での軽い呼び方
  • 時代によっては失礼になる可能性
  • 他の類語とのニュアンスの違い

ここでは、イギリス英語特有のニュアンスと、誤解を招かないための正しい使い方について詳しく見ていきましょう。

親しみを込めた「お姉ちゃん」としての表現

もともと「bird」は、小鳥のように可愛らしい存在という意味合いで女性に使われ始めました。友人同士のカジュアルな会話であれば、そこまで悪い意味にはなりません。

たとえば、男友達に対して「俺の彼女(My bird)がさ」と話すような場面です。この場合、自分のパートナーに対する親愛の情が含まれていることもあります。あくまで仲間内での軽いスラングとして捉えておくとよいでしょう。

現代では「女性蔑視」と捉えられるリスク

しかし、時代とともに言葉の受け止められ方も変わってきています。現代では、女性を「bird(鳥)」と呼ぶことに対して、「人間扱いしていない」「女性を下に見ている」と感じる人も少なくありません。

特に初対面の女性や、公の場で使うのは避けたほうが無難です。古い映画やドラマではよく耳にしますが、今の日常会話で多用すると、時代遅れでデリカシーのない人だと思われるリスクがあります。

「Chick」や「Girl」とのニュアンスの違い

女性を指すスラングには他にも「Chick(チック)」などがあります。「Chick」も「ヒヨコ」という意味で、可愛らしい若い女性を指しますが、少し子供っぽい、あるいは軽い印象を与えがちです。

一方、「bird」はもう少し大人の女性も対象になりますが、どちらも品が良い言葉ではありません。普通に「Woman」や「Girl」、あるいは「Lady」と呼ぶのが一番丁寧で間違いのない選択です。

アメリカ英語「Flip the bird」の意味と由来

次はアメリカ英語における「bird」の危険な意味について掘り下げてみましょう。映画の喧嘩シーンなどで見かける、あの中指を立てる動作には、どのような背景があるのでしょうか。

  • 相手を挑発する強いサイン
  • 鳥と中指の意外な関係
  • 日常会話での使用例

知らずに使ってトラブルに巻き込まれないよう、しっかり意味を把握しておくことが自分の身を守ることにつながります。

相手を激しく侮辱するジェスチャーとしての意味

アメリカで「bird」と言えば、中指を立てて相手を侮辱するサインのことです。言葉に出さなくても、この動作だけで「くたばれ」や「ふざけるな」といった強烈な敵意を伝えることになります。

非常に汚い言葉と同じくらいの威力があるため、冗談でも安易に行うべきではありません。テレビ放送ではモザイクがかかるほど、社会的に不適切な行動とされています。

なぜ「鳥(bird)」が中指を立てる意味になったのか

なぜ中指を立てることが「鳥」と呼ばれるようになったのでしょうか。これには諸説ありますが、昔の観客が舞台上の役者に対して野次を飛ばす際、鳥の鳴き声のような音(hissing)を出したことが由来と言われています。

その「hiss(シーッという音)」がガチョウなどの鳥を連想させ、やがて侮辱的なジェスチャーそのものを「bird」と呼ぶようになったという説が有力です。長い歴史の中で意味が変化してきたのです。

「Give someone the bird」の例文と使用シーン

この表現は、「Give someone the bird(誰かに中指を立てる)」という熟語で使われます。例えば、「彼は怒って私に中指を立てた」と言いたいときは、「He got angry and gave me the bird.」となります。

主に運転中のトラブルや、スポーツの試合で興奮した観客が行うシーンなどで見られます。自分から使うことはなくても、ニュースや映画で見かけたときに、状況を正しく理解できるようにしておきましょう。

その他「bird」を使った知っておきたい英語スラング・イディオム

「bird」には、ネガティブなスラング以外にも、日常会話でよく使われる便利なイディオムがたくさんあります。これらは比喩的な表現として定着しており、知っていると会話が弾みます。

  • 噂話や秘密に関する表現
  • 食事や生活習慣のたとえ
  • 性格や特徴を表すフレーズ

ここでは、ネイティブスピーカーがよく使う、鳥にまつわる面白い表現をいくつか紹介します。

A little bird told me(小耳にはさんだ・風の噂で聞いた)

情報源を明かしたくないときに使うおしゃれな表現です。「誰から聞いたの?」と聞かれたときに、「A little bird told me.(小鳥が教えてくれたんだよ)」と返します。

日本語の「風の噂で聞いた」や「小耳にはさんだ」と同じような感覚で使えます。サプライズの計画がバレてしまったときや、秘密の話を切り出すときに使うと、ユーモアがあって場が和みます。

Eat like a bird(鳥のように食べる=小食である)

食べる量がとても少ない人を指して、「鳥のように食べる」と表現します。日本語の「猫のような食事」とは動物が違うのが面白いですね。

ダイエット中で少ししか食べない人や、もともと食が細い人に対して使います。「彼女は本当に小食だね」と言いたいときは、「She eats like a bird.」と言えば伝わります。逆に大食いの人は「Eat like a horse(馬のように食べる)」と言います。

Early bird(早起きの人・早朝の)

「早起きは三文の徳」ということわざにもある通り、早起きが得意な人のことを「Early bird(アーリーバード)」と呼びます。

お店の「早朝割引」や「早期予約特典」のことを「Early bird special」と言ったりします。朝型の生活スタイルを好む人に対して、ポジティブな意味で使われることが多い言葉です。

Birds of a feather flock together(類は友を呼ぶ)

「同じ羽の鳥は集まる」というのが直訳で、似た者同士は自然と集まるという意味のことわざです。日本語の「類は友を呼ぶ」と全く同じ意味で使われます。

趣味が合う仲間が集まっているときにも使えますし、あまり良くないグループがつるんでいるのを見て皮肉っぽく言うこともあります。状況によって良い意味にも悪い意味にもなる便利な表現です。

Jailbird(囚人・常習犯)

これは少し物騒なスラングですが、「刑務所(Jail)」と「鳥(bird)」を組み合わせて、「囚人」や「刑務所を出入りしている常習犯」を指します。

鳥かごの中にいる鳥のように、檻の中に閉じ込められている様子から来ています。犯罪ドラマやニュースなどで耳にすることがあるかもしれません。日常会話で使う機会は少ないですが、知識として知っておくとよいでしょう。

「bird」をスラングで使う際の注意点とマナー

ここまで様々な意味を見てきましたが、実際に「bird」を会話で使うには少し注意が必要です。言葉の持つイメージを正しく理解し、TPOをわきまえることが大切です。

  • 相手との距離感を大切にする
  • 場所や状況をよく考える
  • 国による意味の違いを忘れない

無用なトラブルを避け、円滑なコミュニケーションをとるために気をつけるべきポイントをまとめました。

女性に対して使う場合は相手との親密度が不可欠

イギリス英語で女性を「bird」と呼ぶ場合、相手との親しい関係性が前提となります。長年の友人や恋人であれば冗談として通じますが、知り合ったばかりの人に使うのは危険です。

相手によっては「軽薄な人だ」と思われたり、「失礼な呼び方だ」と不快にさせたりする可能性があります。相手がその言葉をどう受け取るか、関係性をよく考えてから使うようにしましょう。

ビジネスシーンやフォーマルな場では絶対避けるべき理由

仕事の打ち合わせや、目上の人と話すようなフォーマルな場面では、「bird」を女性の意味で使うのは絶対にNGです。あまりにカジュアルすぎて、常識を疑われてしまいます。

ビジネスの場では、スラングを使わずに標準的な英語を話すのがマナーです。女性を指すときは「Woman」や「Lady」、あるいは名前で呼ぶのが基本中の基本です。

地域(UK vs US)によって意味が全く異なるリスク

最も気をつけたいのが、アメリカとイギリスでの意味の違いです。イギリス人のつもりで「She is a nice bird.」と言ったとしても、アメリカ人が聞くと違和感を覚えるかもしれません。

逆に、アメリカのジェスチャーの話をしているときに、イギリス人が誤解することもあり得ます。自分が今どの国の英語を話しているのか、相手がどこの出身なのかを意識することが大切です。

「bird」のスラングに関するよくある質問

最後に、「bird」のスラングについて、学習者が疑問に思いやすいポイントをQ&A形式でまとめました。細かいニュアンスを理解して、さらに英語への理解を深めましょう。

  • 「old bird」の意味は?
  • 実際の会話での使用頻度は?
  • ヒップホップでの特別な意味

「old bird」と言うとどんな意味になりますか?

「old bird」は、少し変わったお年寄りや、親しみを込めて年配の人を呼ぶときに使われます。日本語で言う「お茶目なご隠居さん」や「古株のベテラン」といったニュアンスに近いです。

ただし、文脈によっては「口うるさい老人」という悪い意味になることもあります。「wily old bird(ずる賢い古狸)」といった表現もあり、使い方には注意が必要です。

イギリス人は日常的に女性を「bird」と呼びますか?

かつては頻繁に使われていましたが、最近の若い世代では使用頻度が減ってきています。特に都市部や教育水準の高い層では、女性蔑視的な響きがあるため避ける傾向にあります。

労働者階級の男性や、親しい仲間内ではまだ耳にすることもありますが、誰でも日常的に使っているわけではありません。外国人が無理して使う必要はない言葉と言えます。

ヒップホップ(HipHop)スラングでの「bird」は悪い意味ですか?

ヒップホップの世界では、また違った意味を持つことがあります。「bird」が「中身のない女性」や「愚かな人」を指す侮辱語として使われることがあるのです。

また、隠語として「コカインの塊(ブリック)」を指すこともあります。歌詞(リリック)の中で出てくる場合は、文脈によってかなり過激な意味を含んでいることが多いので注意してください。

まとめ

今回は、英語の「bird」が持つスラングとしての意味や使い方について解説しました。単なる「鳥」という単語も、国や文脈が変われば「女性」や「侮辱のサイン」に変わるなんて、言葉の世界は奥深いですね。

特にイギリスとアメリカでの意味の違いは、知っておかないと大きな誤解を生む可能性があります。基本的には、自分から積極的に使うというよりは、映画やドラマ、会話の中で出てきたときに「ああ、こういう意味か」と理解するために覚えておくのがおすすめです。

言葉の背景を知ることで、英語でのコミュニケーションがもっとスムーズになります。ぜひ今回の知識を、日々の英語学習に役立ててみてくださいね。

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