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enter intoとenterの使い分けや違いは?enter toはいらない?

※この記事にはPRを含んでいます。

英語で「入る」を表現するとき、「enter」はとても便利です。ですが契約や交渉などを始める場合には「enter into」がよく使われます。

この二つは似ているようで役割が違います。ここでは例文を交えながら、場面による使い分けやよくある質問を分かりやすく解説します。

「enter」と「enter into」の基本的な意味と違い

「enter」は物理的・抽象的な空間に入るときに使われます。たとえば部屋や建物に足を踏み入れたり、システムへ情報を入力したりするときに適しています。

一方「enter into」は契約や合意、議論などを正式に始めるイメージが強いです。抽象的な関係や状態に飛び込む感覚が含まれます。

物理的な場所に入るだけなら「enter」で十分ですが、書面を交わす場や交渉へ踏み込む場合に「enter into」を用いると伝わりやすいです。

「enter」の意味・使い方

「enter」は「~に入る」ことを表す他動詞です。すぐ後に目的語がきやすく、「enter the room」「enter the password」のように使います。

場所へ入る場合は前置詞をつけず「enter the building」などが自然です。カタコトの英語で「enter into the room」と言う人もいますが、ネイティブには少し違和感があります。

コンピューター画面に情報を入力するときにも「enter」がよく登場します。たとえば「Please enter your ID.」という形で、何かを打ち込むイメージを示します。

演劇の脚本や舞台指示では「Enter the hero.」のように自動詞的に使われる場合もありますが、日常会話やビジネス英語では基本的に「enter+目的語」の形が主流です。

例文を挙げると、次のようになります。

・I entered the conference hall quietly.

・Please enter your email address on this form.

いずれも場所やデータの中に「入る」動作を伝えるために「enter」を使っています。つまり何かを入力する、どこかへ足を踏み入れるというイメージが最も基本的です。

「enter into」の意味・使い方

「enter into」は契約や協定、合意などを正式に始めるニュアンスが強い表現です。たとえば「enter into a contract」や「enter into an agreement」のように、「法的・ビジネス的なつながりを作る」場面で用いられます。

このときの「into」は「契約や交渉という関係の中に踏み込む」感覚を表します。物理的な場所ではなく、抽象的な領域へ足を踏み入れるイメージです。

具体例としては、「Our company entered into a new partnership last year.」のように言うと、新しいパートナー契約を結んだ事実を示せます。

また「enter into negotiations」のように書くと、本格的に交渉に入っていく状況を伝えられます。単なる雑談のようなラフな場面とは違うので、フォーマルな印象を与える点に注意が必要です。

このように、「enter into」はビジネス上の文書や公式な会話で頻繁に用いられます。契約書や同意書では定番ともいえる表現なので、覚えておくと役立つでしょう。

両者の違いを簡単に整理

「enter」は場所や情報空間にスッと入る感じで、他動詞として後ろに目的語を置きます。前置詞は不要です。

「enter into」はよりフォーマルで、抽象的な合意や契約の内部に入っていくイメージがあります。契約書などで頻出し、ビジネス文書でも重宝されます。

単純に「物理的な場所へ入る」なら「enter」を使い、「契約関係へ踏み込む」なら「enter into」と覚えるのがスムーズです。

両者を混同すると、相手に誤解や違和感を与えがちなので、場面ごとに区別しましょう。

「enter」と「enter into」を使い分けるポイントと具体例

  • 使う場面を見極める
  • フォーマルかどうかを考える
  • 誤用パターンを把握する

ここでは、具体的にどのようなタイミングで「enter」と「enter into」を使い分けるか考えます。分かりやすい例文を挙げながら、よくある間違いにも触れます。

ポイントは「物理的に入るか抽象的に始めるか」「会話がフォーマルかカジュアルか」の二つを押さえることです。

場所に入るときは「enter」を使う

部屋や建物など物理的な空間に入る場合は「enter」で十分です。例として「enter the office」は自然ですが、「enter into the office」は硬く回りくどい表現になりやすいです。

さらに前置詞を入れずに使う点も重要です。たとえば「go into the house」とは言っても「enter into the house」とは普通言いません。

具体例としては「He entered the classroom at 9 AM.」のように書くと、単に教室に入ったという事実を伝えられます。「enter into the classroom」と書くと、やや不自然な印象を与えるでしょう。

また「enter」には情報入力の意味もあり、「Please enter your password.」というように案内します。フォーマルさはあまり関係なく、シンプルに「入力する」動きを示したい場面にぴったりです。

結局のところ、実際に足を踏み入れるシーンやシステムへ数値を打ち込む場合などは「enter」を使うと明確になります。

契約・交渉・議論などを始めるときは「enter into」を使う

「enter into」は法律や契約の世界で多用されます。特に「enter into a contract」「enter into an agreement」はビジネス英語の定番表現です。

「into」が加わることで「契約の枠組みの中へ足を踏み入れる」ニュアンスが強調されます。単に「enter a contract」というよりもフォーマルで、正式な手続きを始める響きがあります。

他にも「enter into negotiations」や「enter into a discussion」のように、話し合いの場をスタートさせる状況を示すときにも使います。個人的な雑談ではなく、公式な議論を持ちかけるイメージです。

具体例として「We entered into negotiations with the new supplier.」と書くと、交渉を本格化した事実が伝わります。部屋に入ったわけではなく「交渉の場」に入ったことを強調するわけです。

フォーマルな文書や会議では、この区別が大切です。不要な誤解を避け、正しい英語表現で契約を進めるためにも「enter into」をしっかり覚えましょう。

「enter」と「enter into」のよくある間違い例

1.「enter into the room」と書いてしまう。物理的に部屋へ入るだけなら「enter the room」で十分です。「enter into」を使うと、かえって意味がズレます。

2.「enter a contract」と表現してしまう。まれに使われることもありますが、一般的には「enter into a contract」が正式な合意を表す定番です。

3.「enter the negotiation」と書いてしまう。交渉の場を本格化するニュアンスなら「enter into negotiations」が自然です。

上記のように、対象が物理的な場所なのか、契約や交渉といった抽象的な場なのかを区別すると誤用を防げます。

「enter into」の特別な用法と注意すべきポイント

  • 続く名詞の特徴
  • 「into」の役割
  • 避けたほうがよい場面

「enter into」は契約関係だけでなく、特定の心理状態に移行する場面でも使われることがあります。ですが日常会話では大げさに聞こえる場合もあるので、注意が必要です。

「enter into」の後に続く名詞・フレーズの特徴

「enter into」の後に続く名詞は契約や合意、議論などの抽象的な概念が多いです。具体的な空間ではなく「法的効力がある協定」「公式な話し合い」のようなものにぴったりです。

ビジネス文書では「enter into a partnership」「enter into an agreement」といった表現がよく見られます。そこには「正式に取り組みを始める」堅い空気感があります。

感情面を表す例として「enter into a state of confusion」のように書くケースもありますが、かなり文語的です。日常会話で使うと重々しい印象を与えるかもしれません。

要するに「enter into」は「場所」ではなく「契約や状態」といった目に見えない領域へ入る感覚を示しています。だからこそフォーマルな文脈での使用が多いのです。

「enter into」で前置詞「into」が重要な理由

「enter」は他動詞なので、通常は目的語を直接取ります。しかし「enter into」では「into」という前置詞が付与されて「抽象的な世界に踏み込む」意味が強まります。

この違いが、ただ「部屋に入る」のか「契約関係に入る」のかをはっきり区別しているのです。前置詞があることで対象が物理空間か、法的・抽象空間かが明確になります。

たとえば「enter a password」と「enter into an agreement」では、「パスワードを入力する」のか「合意に踏み込む」のかで使う動詞の雰囲気が変わります。どちらも「入る」には違いありませんが、後ろにくる名詞の性質が大きく異なります。

「into」の有無が会話や文書のニュアンスを左右するので、誤用すると意味を取り違えられる可能性があります。契約場面では特に慎重に使い分けましょう。

「enter into」を使わないほうがよいケースは?

日常的な会話やフランクなシーンでは「enter into」を避けるほうが無難です。たとえば「友だちとの雑談に入る」程度なら「start talking」のように別の表現のほうが自然です。

カジュアルなパーティーに入る状況で「enter into the party」と言うと、妙にかしこまった印象を与えます。法律上の協定や公式なやり取りが伴うわけではないなら、単に「enter the party」や「go into the party」で十分です。

こうした使い方の場違い感を避けるためにも、「enter into」はビジネスや法的な話題に限って使い、日常表現ではあまり乱用しないほうがよいでしょう。

「enter」と「enter into」の違いに関するよくある質問(Q&A)

  • 入れ替えは可能か
  • ビジネスで多いのはどちらか
  • 自動詞・他動詞の使い分け
  • 契約以外での使用例

最後に、ここまでの説明で生まれそうな疑問をQ&A形式で整理します。間違いやすいポイントを再確認して、自信を持って使い分けを実践してください。

「enter」と「enter into」は入れ替えても問題ない?

多くの場合、入れ替えはできません。物理的な部屋などに入る場面では「enter」を使い、契約や合意を正式に始める場面では「enter into」が定番です。

たとえば「enter into the building」と書くと不自然ですし、「enter a contract」だけではフォーマル感が弱いです。状況に応じて正しい方を選ぶ必要があります。

ビジネス英語でよく使われるのはどちら?

ビジネス文書では「enter into」のほうが頻繁に登場します。会社同士の契約や新規プロジェクトの開始を示すときに「enter into an agreement」「enter into negotiations」などが定型的に使われます。

ただしオフィスに物理的に入るシーンなら「enter the office」が基本です。契約と場所で異なる表現になる点に注意してください。

「enter」を自動詞・他動詞として使う場合の違いとは?

現代英語では「enter」は他動詞として使うのが一般的です。「enter the room」「enter your data」のように目的語を直接取る形が普通です。

演劇の脚本や古い文献では「Enter the king.」のように自動詞的に用いられることもあります。ですがビジネス文書や日常会話ではあまり見かけません。

契約以外で「enter into」を使うケースはある?

契約以外でも「enter into negotiations」「enter into a discussion」「enter into a relationship」のように使われます。抽象的な状態や話し合いに正式に足を踏み入れる意味合いです。

ただし気軽な会話には不向きなほどフォーマルなので、法的効力や公的な合意を伴うかどうかを考慮しましょう。

まとめ:「enter」と「enter into」を正しく使い分けよう!

物理的な場所に入るなら「enter」、契約や交渉を始めるなら「enter into」を使うと覚えると混乱しにくいです。

フォーマルな文書やビジネスの契約書で「enter into」を見かける機会は多いので、違いを理解すれば英語表現の幅がぐっと広がります。場面ごとに正しく使い分けて、より伝わる英語を目指しましょう。

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